子どもが進学した時の保険ってどうするの?
教育費のピーク期に見直したい保障と備えをわかりやすく解説
教育費のピークを前に、
保障を見直すべき?
高校・大学進学を控える時期は、教育費が一気に高まる「負担のピーク」に向かう大切なタイミングです。授業料や通学費、塾・予備校代、場合によっては一人暮らしの生活費も重なります。その一方で、お子さまはまだ経済的に自立しておらず、親の収入に大きく依存しています。だからこそ、「教育費を無事に払い切れるか」「万一のときに進学をあきらめさせないか」を軸に、保障と資金計画を見直す必要があります。
進学後に必要な教育費を具体的に把握する
入学金や授業料だけでなく、教科書代、交通費、下宿費用など、進学後にかかる費用を年間ベース・在学期間ベースで洗い出しましょう。「どのくらい足りないのか」が見えると、貯蓄・学資保険・奨学金・収入保障の役割分担が明確になります。
満期金や積立資金の使い方を整理する
学資保険や積立型保険が満期を迎える場合、その受取金を「入学時の一時費用」に使うのか、「在学中の生活費・授業料」に分散するのかを決めておくことが重要です。まとまったお金が入ったからといって一度に使い切らず、計画的に充てることで家計への負担を平準化できます。
親に万一があっても進学を続けられるか確認する
この時期、お子さまは自立前であり、親の収入が途絶えると進学継続が難しくなる可能性があります。定期保険や収入保障保険で「教育費分を含めた最低限の死亡保障」が確保できているか、医療・就業不能リスクも含めて見直しましょう。
例:教育費と家計の目安
スクロール→
項目
① 必要生活費
② 必要教育・住宅費
③ 公的給付等(差引)
④ 貯蓄等(差引)
必要保障額
計算
月25万円 × 10年
大学進学までの想定教育費
遺族年金 等
現在の預金・教育用積立
①+②−③−④
金額
3,000万円
800万円
−200万円
−100万円
2,000万円
今後必要になる生活費や教育・教育・住宅費の合計から、公的制度や貯蓄でカバーできる分を差し引いた金額が、保険で備えたい目安となります。
ご相談でよく聞く
「3つの誤解」
進学前のご相談では、「なんとかなると思っていた」「もう少し早く知っておけばよかった」という声も多く伺います。特に次のような誤解には注意が必要です。
奨学金があるから、準備が足りなくても大丈夫
奨学金はあくまで「借金」です。在学中は助かっても、卒業後にお子さまの返済負担になります。将来の負担を軽くするためにも、奨学金だけに頼らず、貯蓄や保険で事前に備えることが大切です。
学資保険の満期金だけで大学費用は足りる
学資保険の満期金は、入学金や初年度費用でほとんど消えてしまうケースも少なくありません。入学後の継続的な授業料・生活費まで見据え、他の貯蓄や保障と組み合わせて設計する必要があります。
子どもが大きくなったから、親の保障は減らしていい
大学進学前後はむしろ教育費のピークです。親に万一があった場合、進学を継続できるかどうかは保障の有無に左右されます。この時期に保障を大きく減らしてしまうのは危険です。
進学を控えた家庭が
検討したい3つの保険
お子さまの進学前後は、教育費の支出が増える一方で、親の収入リスクが家計に直結する時期です。「学費を払い切れるか」「万一があっても進学を続けられるか」という視点で、次の3つの保険を中心に見直しを検討しましょう。
収入保障保険
親が亡くなった場合や重い障害状態になった場合に、毎月一定額を受け取れる保険です。教育費が本格的にかかる期間をカバーすることで、「途中で学費が払えなくなる」リスクを抑えられます。
保障期間は「子どもが大学卒業まで」を目安に設定すると、過不足の少ない設計になります。
定期保険・医療保険・就業不能保険
親の死亡・長期療養・働けない期間が長引くと、教育費だけでなく生活費全体が圧迫されます。定期保険で一定額の死亡保障を確保しつつ、医療保険・就業不能保険で収入減少リスクを補う組み合わせが有効です。
既に加入している保険との重複や不足を「世帯単位」で確認し、本当に必要な保障だけを残すことが重要です。
学資保険・貯蓄型保険・積立商品
進学直前でも「短期払込」や「既契約の活用」によって、入学金や初年度費用を準備できる場合があります。貯蓄型保険や運用商品と組み合わせて、無理なく必要資金を整えましょう。
満期時期・受取方法・解約控除などを確認し、「いつ・いくら受け取れるか」を逆算して設計します。
よくある質問を
ご紹介
Q. 今からでは教育費の準備が間に合わない気がします。どうすればいいですか?
Q. 奨学金はできれば使いたくないのですが、現実的ですか?
Q. このタイミングで保険を増やすと、保険料負担が重くなりませんか?
Q. すでに入っている学資保険や保険商品の見直しだけ相談しても大丈夫ですか?
保険の選び方一覧